2018年、ノイローゼになりかけながら家づくりをしたうりです。
家づくりは一生に一度ともいえる大きなお買い物。
絶対に後悔したくないし、
絶対に失敗できないのに、
何にもわからなくて、不安になって、苦しくて、本当に苦労しました。
なのでこの記事では、
- 家を建てようと思ったはいいけど何すればいいの?
- 家を建てるってどういう流れなの?
という方に向けて、家を建てたいと思ってから引っ越すまでの大まかな流れをまとめました。
ハウスメーカーのホームページに書かれているのは、そのハウスメーカーで建築を考えている人向けの流れですので、ここでは本当に何も決まっていない人の立場からの動きを書いています。
家族みんなでどんな家に住みたいか考える
まずは、「どんな家を建てたいのか」ということを明確にしてみましょう。
- 木の家がいい
- 地震に強い家がいい
- 庭が欲しい
といった漠然としたことから、
- ミーレの食洗器が欲しい
- 外観は黒い色がいい
- 洗面台と壁の隙間にシャワーの水が入るのが嫌だ
などのものすごく具体的なことや細かいことまでとにかく書き出してみましょう。
子供がいれば子供も含めて家族全員分の希望を集めましょう。
具体的な方法はこちらの記事を参考にしてください。
家づくりブログやインスタグラム、ルームクリップなどで情報収集するのもいいですね。
素敵な家づくりをしている人がたくさんいて夢が膨らみます。
家族会議をして、優先順位を決める
どんな家がいいかの意見が出そろったら次は家族会議です。
- 絶対にかなえたい
- できればかなえたい
- なんとなくかなえたい気もするけどそこまででもない
の3つくらいに分けられたらいいんじゃないかと思います。
意見が対立した場合はお互いが納得できるまで話し合いましょう。
家づくりの過程で家族と対立してしまい、家づくりをやめたい、最悪離婚したいなんていうトラブルもあるようです。
楽しい家づくりが始まってからトラブルにならないようにしっかりと話し合っておくことが大切です。
優先順位が決まったら要望書をまとめておくとその後のハウスメーカーとの打ち合わせがスムーズになります。
要望書に関してはコチラの記事で詳しく読めます。
予算を立てる
現在の貯金や年収、親の援助などを考えて無理のない予算をたてます。
住宅ローンの返済額だけでなく、メンテナンス費用や火災保険の保険料、固定資産税、子供の教育費など将来のことも考える必要があります。
銀行やハウスメーカーが主催している「住宅ローン相談会」や「FP相談会」などを活用するのもいいと思います。より具体的な相談を直接することができます。最近はオンラインセミナーも多く開催されているので探してみて下さい。
また、住宅ローンを借りる場合はどの銀行のどのローンにするか情報収集しておきましょう。
土地とハウスメーカーの情報収集
土地がすでにある場合と、土地は決まっていないが土地よりも建物を優先したい場合は、
優先順位を元にハウスメーカーを選びます。
資料請求をしたり、展示場に足を運んだりしてハウスメーカー(工務店)の情報を集めます。
資料を読んだり、直接問い合わせたりして何社か候補を絞りましょう。
候補になったハウスメーカーは展示場で直接営業の人に声をかけるか、電話やメールなどで「詳しく話が聞きたい」旨を伝えれば、契約前1回目の打ち合わせの予約が取れると思います。
土地はハウスメーカーに探してもらうこともできます。
土地がまだ決まっていない場合で優先順位が土地優先の場合は土地を探します。
土地は土地だけが売られており、どのハウスメーカーでも選べる場合と、家を建てるハウスメーカーが決まっている場合(建築条件付き土地)があります。
建築条件付き土地に家を建てたい場合は、土地を決めた段階で必然的にハウスメーカーも決まります。
プラン作成・見積り
候補のなったハウスメーカーから個別に詳しく話を聞き、予算や要望を伝えます。
その後、土地がある場合は土地調査(簡単な測量)を行い、土地と要望を元に建築士さんが間取り(プラン)を作成してくれます。
打ち合わせで間取り(プラン)を見せてもらい、直してもらいたいところを伝えると次の打ち合わせまでに修正したプランを出してもらえます。
プランが確定したら見積りがでます。予算の範囲で収まればいいですが、収まらない場合営業さんや建築士さんと相談して予算内に収めます。どうしても収まらない場合は、残念ですがそのハウスメーカーはあきらめましょう。
プランを元に見積りを出すので、プランは確定したら契約後は変更できないものだと思っておいた方がいいです。
何回まで無料でプランの修正(作成)をしてもらえるかはハウスメーカーや工務店によって違いますが、2~3回目のプランで納得いかなければそのハウスメーカー(工務店)はやめましょう。
契約
いくつかの候補から見積りをとったらどのハウスメーカー(工務店)と契約をするか決めます。
家族とよく相談し、ハウスメーカーが決まったら契約となります。
候補になっていてお世話になったけれども、契約には至らなかったハウスメーカーの担当者には丁重にお断りの連絡を入れることをお忘れなく。
契約後に住宅ローンの本申し込みもありますが、手続きに関してはハウスメーカーと銀行の指示に従えば大丈夫です。
設備や内装などを選ぶ
契約が終われば後は基本的にハウスメーカー(工務店)の言うとおりに動くだけとなります。
設備や内装のカタログをもらい、ハウスメーカーが指定する期日までに決定します。
設備の詳細が知りたい場合、各設備メーカーのショールームに行けば、設備を直接みたり、詳しい説明を受けることができます。ショールームは基本飛び込みでも設備を見せてもらえますが、説明を受けたい場合は予約が必要な場合が多いので、ショールームに確認しましょう。
また、ハウスメーカーの指定する設備には標準設備とオプション設備があり、オプション設備を選んだ場合は追加料金が発生することになるので注意が必要です。
地鎮祭
建物の工事が始まる前に行う儀式です。
設備や内装の打ち合わせと並行して行います。
こだわりがなければハウスメーカーの案内に従って準備をすれば大丈夫です。
ハウスメーカーによってはお供え物などの準備をお願いされることもあります。
どうしてもやらなくてはいけないものではありませんが、大体やります。
また、この時に近所へのあいさつ回りを済ませておくとスムーズです。
着工
工事が始まります。工事期間は4か月~6か月程度が標準的なようです。
工事が始まったらできる限り現場を見に行くようにします。
大工さんに図面ではわかりにくい細かいことを聞かれたり、要望通りにやっているか確認したりします。
工程が進んでしまうと修正できなくなることもあるので、少なくても週に1回は見に行くことをお勧めします。
見に行く際は差し入れをもっていくと喜ばれます。
上棟式
工事の棟上げの際に行う儀式です。
屋根から餅をまいたり駄菓子をまいたり、ご近所や大工さんたちにごちそうをふるまったり、内容は地域によって差があるようです。
近年では省略されることも多くなってきましたが、地域によっては上棟式をしないことによる近所トラブルもあるようなので施工会社や相談できる人がいれば相談しましょう。
また、上棟式を省略する場合でも大工さん(棟上げの手伝いに来る臨時の大工さん含む)へお弁当を用意したり、引き出物を用意したりすることもあります。
完成・引き渡し・諸手続き
建物が完成したら不具合やミスがないか、契約プラン通りの家になっているかなどの確認のため「立ち合い」「内覧」と言われる施主(家を建てた人)とハウスメーカー(工務店)のチェックがあります。
施工中についたと思われる傷や汚れ、うまく施工されていない場所など気になるところがあればハウスメーカーに伝えます。
指摘した箇所は引き渡しまでに直してもらえます。
引き渡し後では対応してもらえないこともあるのでしっかりと確認しましょう。
引き渡しは完成後、日柄を見て行われます。
ハウスメーカーによっては「引き渡し式」を行うこともあります。
引渡し前には火災保険の申し込み、住宅ローンの決済、登記、ライフラインの契約など手続きもありますので忘れず行いましょう。
引っ越し
引き渡し後、ようやく引っ越しです。
引っ越し会社に見積りを出し、引っ越し会社を決めます。
新居が旧居と近い場合は、引き渡し後に自分である程度荷物を運びこめば引っ越し費用を節約することができます。
まとめ しっかり情報収集して素敵なマイホームを手に入れよう
以上、施主の立場から見た家づくりの流れでした。
長いし、やることいっぱいあるし、不安かと思います。
それでも何となくでも見通しが立ったかなと思います。
契約してからは基本的にはハウスメーカーの指示に従っていけば家は建ちます。
ただ、「後悔しない」家づくりをしようと思うなら、しっかり情報収集をして家族と話し合うところまでが一番重要になります。
家づくりは苦しいこともたくさんありますが、夢も楽しみもたくさんあります。
皆さんの家づくりが素敵なものになるようにお手伝いできたらと思います。